お盆

お盆の時期になりました。
多くの方が帰省をし、お墓参りをしていると思います。
この時期は神社へお参りする方は少なくセミの声が大きく境内に響いています。
しかし、お盆は仏教の行事だと思われがちですが、元は日本固有の先祖祀りがもとになっているとされています。
神社本庁監修の『神道いろは』(新報社)には、お盆についてこのように書かれています。
「我が国では、古くから神祀りとともに、御先祖様の御霊をお祀りする祖霊祭祀がおこなわれ、神と祖霊の加護により平安な生活を過ごしてきました。」「江戸時代に入り、幕府が檀家制度により、庶民の先祖供養まで仏式で行うよう強制したため、お盆も仏教行事と誤解されて、現在に至っているのです。」

お盆は、宗教にとらわれない日本に古くから根ざしている文化・風習であることが分かります。
御先祖様がいないと我々も存在しないことは皆さん理解していても、普段の生活ではそれをあまり意識することがない方のほうが多いかも知れません。
しかし、お盆のこの時期に御先祖様の前で 日頃の感謝の意を表すことは、普段の生活をいきいきとしたものにする上でとても大切なことだと考えています。

境内ではツクツクボウシが鳴きはじめました。