職場体験学習

昨日と本日の2日間、北池田中学校2年生の男女各1名が職場体験学習として当神社に来られました。
昨日は大祓詞を書いた後、紙垂という神域を表す雷型の紙を作ってもらいました。
大祓詞は繰り返し似た言い回しの文言が出てきますので、2名とも苦戦してたようです。
また、紙垂作りでは、簡単な作業ではありますが、細かいところまで考えて作業することでスピードや出来栄えが違ってくること、共同で作業する場合に気を付けることなどを勉強してもらいました。

2日目の今日は、祭式を覚えてもらいました。神道の作法は、事細かにその動作が決められており、我々神職でも難しいところでもありますので覚えるのに苦労したと思います。
最後には、職場体験学習修了奉告祭において、それぞれの役を担当してもらい、自ら祭典奉仕をしてもらいました。

2日間のみということで出来ることは限られてはいますが、来て頂いた2名の今後に少しでも生かしてもらえれば幸いだと思っています。

9月 月次祭

本日、午前8時より長月の月次祭を斎行しました。

朝晩は随分と涼しくなってきました。月次祭でも先月は冷房を入れていましたが、今日は拝殿のガラス戸を全開にしておりました。やはり自然の涼しさは気持ちの良いものです。

空気が乾燥していて日陰は涼しいですが、日中の日差しはやはりまだまだ強く暑さを感じます。
また、ここ2週間ほど雨が降っていません。境内の木々も雨を心待ちにしているに違いありません。
夕立でも降ってくれればいいのですが・・・もうしばらく晴れの天気が続きそうです。

クスノキの落ち葉

お盆を過ぎたころから末社の玉福稲荷神社前のクスノキが葉を落としています。
通常クスノキは、春の新芽を出す頃に葉を落とし、秋にも少し落とします。

しかし、おととしから境内のほとんどのクスノキが夏にも大量に葉を落とすようになりました。これは当社に限ったことではなく、私の聞いた限りでは大阪府全体に及んでいるようです。
いつも境内の剪定をしてもらっている造園屋さんは「楠は強いので枯れることはない」とのことですが、落ち葉をみていると黒い斑点のようなものが付いています。これは何らかの病気(ある種類のカミキリムシが原因とも言われています)らしいのですが、はっきりは分かっていません。

昨年までよく落ちていた参道のクスノキの落ち葉は、今年は若干少なめですので病気がこのまま沈静化していけばと願っています。
真夏の暑い時期に例年以上に境内の掃除をしなければなりませんので、我々神主にとってはつらいことではありますが、自然に感謝し共生するのが神道の基本的な考え方ですので自然に合わせ粛々と掃除し、クスノキが病気を克服するのを待つほかありません。

お盆

お盆の時期になりました。
多くの方が帰省をし、お墓参りをしていると思います。
この時期は神社へお参りする方は少なくセミの声が大きく境内に響いています。
しかし、お盆は仏教の行事だと思われがちですが、元は日本固有の先祖祀りがもとになっているとされています。
神社本庁監修の『神道いろは』(新報社)には、お盆についてこのように書かれています。
「我が国では、古くから神祀りとともに、御先祖様の御霊をお祀りする祖霊祭祀がおこなわれ、神と祖霊の加護により平安な生活を過ごしてきました。」「江戸時代に入り、幕府が檀家制度により、庶民の先祖供養まで仏式で行うよう強制したため、お盆も仏教行事と誤解されて、現在に至っているのです。」

お盆は、宗教にとらわれない日本に古くから根ざしている文化・風習であることが分かります。
御先祖様がいないと我々も存在しないことは皆さん理解していても、普段の生活ではそれをあまり意識することがない方のほうが多いかも知れません。
しかし、お盆のこの時期に御先祖様の前で 日頃の感謝の意を表すことは、普段の生活をいきいきとしたものにする上でとても大切なことだと考えています。

境内ではツクツクボウシが鳴きはじめました。

8月 月次祭

本日、午前8時より葉月の月次祭を斎行しました。
暑いですね。そういえば先月も同じことを冒頭に書いていましたが、今月は更に暑く、蒸し暑く感じます。

それでも月次祭では、いつもの皆さんが御参列になりました。

下の写真は先日夕方に境内で羽化していたセミと 真夏に元気に咲く百日紅(サルスベリ)の花です。