「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
ここ最近、朝晩はめっきり涼しくなりました。
神社の周りの田んぼの稲穂も随分と実ってきました。
拝殿前ではたくさんの赤とんぼがとんでいる姿を見られるようになりました。
夏の暑さともお別れし、秋を楽しめる季節になってきたようです。
ここに折り目が破れた古い祝詞があります。
昭和丗六年例祭と表に書かれていますので、今から59年前の10月6日の例祭の時の祝詞(当時の村田宮司作)であることがわかります。
この年の例祭の20日程前の9月16日に関西地方では、第二室戸台風により大きな被害を受けました。この祝詞の中でも「室戸第二号台風が我が国土を襲ひ世の人達多大な被害を受け・・・」との記述があります。神様の御加護で池田郷では被害が大きくなかったと続いていますが、それでも少なくはなかったはずです。
一方、2年前の今日、台風21号が関西地方に接近・上陸し大きな被害をもたらしました。当神社もその例外ではなく、倒木により社殿が損傷したり、参道が倒木で埋め尽くされたりといった甚大な被害がありました。
本日は、通常の朝拝と共に、神様の御加護の下で神社が多くの氏子崇敬者の方々の協力により台風の被害から立ち直ったことを感謝・奉告し、今後台風による被害が無いよう祈願させて頂きました。
現在、非常に勢力の強い台風10号が西日本に接近中ですが、各地で被害が無いよう或いは最小限に抑えられることを願うと共に、9月4日は我々が経験したこれらの大きな自然の力を決して忘れることないよう毎年御神前にて祈念する日にしたいと思っています。
一昨日、昨日と夕方から夜にかけて雨が降りました。
およそ4週間ぶりくらいの恵みの雨でした。
梅雨時の長雨の時には、もうそろそろ雨がやまないかなぁと思ったり、晴れ続きの猛暑の日には、雨が降らないかなぁと思ったり。
我々は勝手なものですが、そんな気持ちになってしまいます。
なにわともあれ、境内の土地が潤いを取り戻し、ほっとひと安心しています。
ここ4~5年程続いていたクスノキの夏場の落葉ですが、今年はほぼ全ての木々が青い葉を落とすことなく元気にしております。猛暑の最中でもクスノキは徐々に耐性を身に付け病気(害虫?)に打ち勝ったのではないかと考えています。
次はヒトが新型コロナウイルスに打ち勝てるよう、日々朝拝で祈願させて頂いております。