体育の日と子供だんじり

今日は体育の日。さわやかな風が吹いてスポーツを楽しむ
には最高の日でした。
当神社では、お宮参りや七五三参りの御祈祷の奉仕があっ
たり、総代会の方々に祭りの後片付けをして頂いたりと
いった1日でした。
昨日は、南池田地区で一番南にある国分町の子供だんじり
が宮入りしました。2年前までは三林町と納花町も宮入り
していたのですが、少子化やその他の理由で今年は1台のみ
となりました。時代の流れかもしれませんが、少し寂しい
感じもします。

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当神社は、子供だんじりのみですが、昔は大人もだんじり
を曳いていたようです。明治から大正初期あたりまで。
詳しい資料は神社にはなく、不明な点や不確かなことも多い
のですが、少しだけわかっていることもあります。
だんじりが途絶えた理由は、南池田のだんじり(町)同志の
喧嘩が発端で、それが警官が絡む大きな騒動に発展し、だん
じりが御法度になったというのです。神社への宮入りが禁止
となり、南池田だけでなく、北池田の各町のだんじりもその
影響で次第に売却や焼却となったそうです。
だんじりは、各町の若者たちがその誇りを持って曳行してい
ますのでそのエネルギーが衝突したのでしょう。
しかし、子供だんじりが復活したものの、100年前後経った
今でも大人が曳くだんじりは復活していません。
このような伝統や文化をやめてしまうことは非常に簡単ですが
一度途絶えたものを元に戻すことは、とてつもない労力と情熱
が必要になるのだと考えさせられます。
その途絶えた期間が長ければ長いほど元に戻すのは困難になる
のは言うまでもありません。
昨今、だんじりの曳き手や神輿の担ぎ手が集まらないという話
をちらほらと耳にします。しかし、我々神職が氏子の皆さんに
お伝えすることで、お祭りやだんじりを曳く意味、神輿を担ぐ
意味をより深く知り、それに参加し、それを感じることが出来
ればこの問題もすこし解決に向かうのではないか・・・そんな
ことを深く考えさせられた今年のお祭りでした。